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その肩こり、もんでも戻ってしまうなら

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京都の鍼灸師が考える、肩こりとめぐりの関係

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「肩が重くて、一日中すっきりしない」

「もんでもらっても、その場だけ。すぐにまた戻ってしまう」

「ひどいときは、頭痛や吐き気まで出てくる」

肩こりは、あまりに身近なだけに、我慢してやり過ごしている方が多い不調です。

京都で鍼灸の仕事をして21年。30代から50代の女性の患者さんにとって、肩こりはいちばん身近なお悩みのひとつです。けれど、ただの肩こりと侮れないこともあります。






もんでも戻るのは、原因が別にあるから

こりを感じる場所をもむと、一時的には楽になります。ところが、しばらくするとまた戻ってしまう。それは、こりの“結果”をほぐしているだけで、“原因”が残っているからかもしれません。

肩こりの多くは、同じ姿勢の積み重ねから始まります。うつむいてのスマートフォン、長時間のデスクワーク。頭の重さを支え続けた首や肩の筋肉は、少しずつこわばっていきます。


 

こりの正体は、めぐりの滞り

筋肉がこわばると、そのなかを通る血のめぐりが滞ります。すると、疲れのもとになる物質が流れにくくなり、重だるさや痛みとして感じられるようになります。もむと一時的に楽なのは、血流が押し流されるからです。

東洋医学では、こうした状態の背景に、

〇気滞(きたい):めぐるはずのエネルギー(気)が滞った状態。

原因:ストレス、イライラ、寝不足、寒暖差

症状:イライラ感、不安感、情緒不安定、のどのつまり感、ゲップやオナラが多い

〇瘀血(おけつ):血液の流れが悪くなり滞っている状態。

原因:ストレス、冷え、運動不足、冷え、食生活の乱れ

症状:肩こり、頭痛、唇が紫色、ホットフラッシュ(冷えのぼせ)

〇痰湿(たんしつ):体内に余分な水分が停滞した状態。

原因:脂っこいものや甘いものの摂り過ぎ、お酒の飲みすぎ、胃腸の動きが悪い、湿気

症状:体の重だるさ、むくみ、めまい、吐き気、軟便や下痢

〇気血両虚(きけつりょうきょ):体を動かすためのエネルギー(気)の不足と栄養や潤いを与える血が不足している状態。

原因:胃腸の働きが悪い、睡眠不足、疲労、手術

症状:疲労感、疲れやすい、気力が無い、息切れ、汗が凄く出る、食欲不振、動悸、めまい、不安感、集中力低下

緊張やストレスで、無意識に肩へ力が入り続けることも、めぐりを滞らせる一因になると言われています。

つまり、大切なのは、こった場所をほぐすこと以上に、めぐりそのものを取り戻すことなのです。

なお、手や腕にしびれや力の入りにくさがある、突然の激しい痛みが出た、という場合は、肩こりとは別の原因のことがあります。早めに医療機関で相談してください。


 

かんたんセルフチェック

当てはまるものが多いほど、めぐりが滞りやすくなっているサインかもしれません。

□ もんでも、すぐにこりが戻ってしまう

□ うつむく姿勢や、同じ姿勢が長く続く

□ 肩や首が、冷たく感じることがある

□ 気づくと、肩に力が入って、すくんでいる


 

今日からできる、3つの養生

むずかしいことは必要ありません。今日からできることを、3つだけ。

① 肩甲骨を、ゆっくり動かす

こりをもむより、動かすこと。肩を大きく回し、左右の肩甲骨をぐっと寄せる。筋肉が動くと、滞っていた血のめぐりが流れ出します。1時間に一度を目安にどうぞ。

② 肩を、温める

冷えは、めぐりの大敵です。蒸しタオルを肩にのせる、湯船にゆっくり浸かる。温めてゆるんだところで軽く動かすと、こりはいっそうほどけやすくなります。

③ 画面の位置を、目の高さに

うつむく姿勢こそ、肩こり最大の原因です。スマートフォンやパソコンの画面を、目の高さに近づける。見下ろす時間を減らすだけで、肩の負担は大きく変わります。


3週間を目安に、続けてみてください

こり固まった体は、一日ではゆるみません。けれど、こうした養生を3週間ほど続けると、「戻るまでの時間が長くなった」と感じる方が多いものです。21年、診てきて、そう実感しています。


我慢せず、早めのケアを

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もんでも戻る、痛み止めや湿布が手放せない 。そんなときは、我慢せず、一度ご相談ください。あなたの姿勢やこりの状態に合わせて、めぐりの整え方を一緒に考えます。


肩こり・腰痛の症状別コラムも参考にしてみてくださいね。

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