2026/09/16
「検査では異常なし」と言われた、あなたへ

「風邪でもないのに、37度台の微熱が続く」
「体がほてって、だるい。でも、はっきり熱があるわけでもない」
「病院で調べてもらったけれど、はっきりした原因は見つからなかった」
続く微熱は、周りに理解されにくく、本人だけがつらさを抱えがちです。
京都で鍼灸の仕事をして21年。30代から50代の女性の患者さんから、こうした「続く微熱」のご相談をいただくことがあります。
はじめに ― 必ず、医療機関で調べてください
まず、いちばん大切なことをお伝えします。続く熱は、体からの重要なサインです。まだ受診していない方は、この記事のケアを試す前に、必ず医療機関で検査を受けてください。
とくに、
・38度以上の熱が続く
・熱が何日も下がらない
・体重が減ってきた
・寝汗をたくさんかく
・しこりを感じる
・強い倦怠感をともなう
といった場合は、早急に受診してください。
こうした熱の背景には、精密な検査と治療が必要な状態が隠れていることがあります。原因を正しく確かめることが、何よりの安心につながります。この記事は、検査で異常が見つからず、それでも続く微熱に悩む方へ向けたものです。
「異常なし」なのに、微熱が続く
しっかり検査を受けても、原因が見当たらない。それなのに、微熱とだるさは確かにある。この状態に、戸惑う方は少なくありません。
けれど、数値に大きな異常が出ないからといって、気のせいなのではありません。実は、ストレスや緊張がきっかけで体温が上がる状態は、医学的にも知られています。心因性発熱と呼ばれることもあります。
体温は、自律神経が調整している
私たちの体温は、自律神経によって、意識しなくても一定に保たれています。ところが、強いストレスや疲れが続くと、この調整がうまくいかず、微熱として現れることがあると言われています。
東洋医学では、こうした状態を、
〇陰虚(いんきょ)体を潤し、ほてりを冷ます力が不足した状態。
原因:加齢、睡眠不足、疲労、ストレス、辛い食べ物やアルコールの摂り過ぎ
〇気虚(ききょ)生命エネルギーである気が不足して、心身の動きが低下している状態。
原因:過労や睡眠不足、胃腸の動きの低下、ストレス
つまり、続く微熱は、体が「少し無理をしすぎているよ」と伝えているサインなのかもしれません。
かんたんセルフチェック
当てはまるものが多いほど、体が消耗しているサインかもしれません。
□ 緊張やストレスが強いときに、微熱が出やすい
□ 手のひらや足の裏がほてる、寝汗をかく
□ 眠りが浅く、疲れが抜けにくい
□ 休む間もなく、走り続けている自覚がある
今日からできる、3つの養生
大切なのは、頑張ることではなく、消耗を減らすことです。3つだけ。
① とにかく、休む時間をつくる
微熱は、休息を求めるサインでもあります。予定を少し減らし、横になる時間を意識してつくってみてください。休むことは、なまけることではありません。
② 夜更かしと、刺激物を控える
夜ふかしやカフェイン、辛いものは、体をさらにほてらせ、消耗させることがあります。夜は早めに灯りを落とし、体をクールダウンさせてあげてください。
③ 潤いのあるものをとる
消耗した体には、潤いが助けになると考えられています。こまめな水分に加え、旬の野菜や、体をうるおす食材をやさしく取り入れてみてください。
3週間を目安に、続けてみてください
消耗した体は、一日では戻りません。けれど、こうした過ごし方を3週間ほど続けると、「微熱が出る日が減った」と感じる方もいらっしゃいます。
■我慢せず、早めのケアを

微熱が続く、だんだん強くなる、他の症状が出てきた。そんなときは、我慢せず、もう一度医療機関に相談してください。そのうえで、体質から整えていきたいとお考えでしたら、鍼灸という選択肢について、一度ご相談いただければと思います。
原因不明の熱の症状別コラムも参考にしてみてくださいね。

