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梅雨の夜、なぜ眠れなくなるのか

梅雨時期の不眠でお悩みのあなたに

「ふわふわする感じが続く」

「布団に入っても、なかなか寝つけない」
「夜中に何度も目が覚めてしまう」
「しっかり寝たはずなのに、朝になっても疲れが残っている」
梅雨に入ってから、そんな夜が増えていませんか。
京都で鍼灸の仕事をして21年。この季節になると、30代から50代の女性の患者さんから、決まって睡眠のご相談が増えます。検査では異常なし、と言われ続けてきた方も少なくありません。
実は梅雨の不眠には、この時期ならではの理由があると考えられています。

雨の日、なぜ身体が重くなるのか?

「雨が降ると、なんだか体が重い」
「頭がぼんやりして、やる気が出ない」
そう感じる方は、とても多いものです。
東洋医学では、体の中をめぐる「水分」のバランスを大切に考えます。梅雨のように外の湿度が高い時期は、体の内側にも余分な水分がたまりやすくなると言われています。
この余分な水分は、本来スムーズに流れているはずのエネルギーや血のめぐりを邪魔します。その結果、日中はだるさや頭の重さ、強い眠気となって現れやすくなります。雨の日に調子が出ないのには、ちゃんと理由があるのです。

「湿」が、夜の眠りを浅くする

やっかいなのは、夜です。
日中にたまった余分な水分は、夜になっても抜けきりません。体は重だるいのに、頭の奥は妙に冴えている。横になっても内側がざわざわして落ち着かない――。そんな状態に心当たりはないでしょうか。
東洋医学では、これを余分な水分(湿(しつ))がめぐりを妨げた状態として説明します。
さらに梅雨は、気圧の変化も重なります。気圧の上下は自律神経を揺さぶり、眠りを浅くする一因になると言われています。
つまり梅雨の不眠は、気持ちの弱さでも、年齢のせいでもありません。体の中で「水分」と「めぐり」のバランスが乱れた、体の仕組みの問題なのです。

 

かんたんセルフチェック

当てはまるものが多いほど、体に余分な水分がたまっているサインかもしれません。

□ 雨や曇りの日に、はっきり体調が落ちる

□ 朝、顔やまぶた、手足がむくんでいる

□ 喉が渇いていなくても、つい飲み物に手が伸びる

□ 日中は眠いのに、夜はかえって寝つけない

3つ以上当てはまる方は、次の養生を試してみてください。

今夜からできる、3つの養生

むずかしいことは必要ありません。今日からできることを、3つだけ。

① 寝る前の水分を、少しだけ控える

喉が渇いていないのに、習慣で飲んでいませんか。寝る前のコップ1杯を、ひと口に。余分な水分を増やさないことが、めぐりを守る第一歩です。

② 夜は、照明を一段落とす

夜にこうこうと明るい部屋で過ごすと、体は休む準備に入れません。寝る1時間前から、間接照明やオレンジ色の灯りに切り替えてみてください。

③ 軽く体を動かして、汗を流す

たまった水分は、動いて出すのがいちばんです。夕方の10分の散歩でも構いません。少し汗ばむくらいが、ちょうどよい目安です。

3週間、続けてみてください

体質の乱れは、一晩では整いません。

けれど3週間ほど続けると、「そういえば、寝つきが少し楽になった」と感じる方が多いものです。21年、診てきて、そう実感しています。

梅雨が明けるころには、朝の目覚めが少し変わっているかもしれません。焦らず、少しずつでかまいません。

眠れない夜が続くようでしたら、一度ご相談ください。あなたの体質に合わせて、めぐりの整え方を一緒に考えます。